『第四回 定例お笑い師走会議』
暮れも押し迫ってきた今日この頃。
2014年を振り返ってみると、多くの人々にとっては、やはり、今年の漢字「税」が示す通り、「消費税8%」が最も重大な出来事だったのかも知れません。
しかも、THE MANZAI 2014の同日にあった自民党の大勝という選挙結果から、すでに数年の内に消費税は10%になる事が決定しています。
夢も希望もあったものではありません。
『笑っていいとも!』は終了し、『NARUTO -ナルト-』も連載終了、STAP細胞は無く、御嶽山は噴火し、現在進行形で日本は大規模大雪災害に見舞われている……
まるで、世紀末の様な終末感を感じさせる1年です。
当然、そんな世紀末的終末感は、THE MANZAIにも影響を及ぼしました。
次期優勝候補である千鳥、NON STYLE、アルコ&ピースというスタープレーヤーが全く出場しておらず、予選1位通過が、まさかの学天即……(前回も言ったように学天即の実力は認めていますが)
そこはかとない終末感を感じずにはいられません。
4回目にして、すでにTHE MANZAIの明日が見えなくなった感じです。
前回同様、次回のTHE MANZAIの展開(未来)が全く読めないまま、今回はこの辺で失礼させて頂きます――
――的流れになって、序盤の導入にして、すでにまとめムード……
まさに終末ッ!
この終末から人類を救う救世主はどこかッ!
先生ッ! 今年はプレステ4が発売されましたッ!(明るいニュースのつもり)
ふざけるなッ! まともなキラータイトルも発売されてないのに、本体だけ出してどーするんだ!
そもそも、時代は完全にソシャゲだ!
単にプレステ4だけ発売されても、コンシューマーの悪あがきにしか見えないんだよ!
それじゃあ、コンシューマーへの終末感しか感じないだろうがッ!
先生ッ! 原油の埋蔵量が50年に増えてます!
すごくいいニュースなんだけど、原油の埋蔵量ネタは終末を感じさせるなあ……
結局、50年後までに、新たなエネルギー革新でもなければ、人類の文明は崩壊するって話だし……
もはや、ノストラダムスの予言と変わらんよ。
まあ、エネルギー問題は、シェールオイルやら、メタンハイドレートやらで、さらに+50年はいけそうな感じではあるけども……
ってゆーか、採掘技術が無いだけで、実際にはまだまだ地球には500年分くらいの原油があるらしいって、林先生が言ってました。
まあ、50年後には、僕はすでに平均寿命を超えてるわけですが……
鬱……
平日の昼間から〜ゴロゴロ〜ゴロゴロ〜。
あ〜あ、今降ってる大雪が24日にも降ってたら、「(M)マジで(R)リア充(B)爆発」だったんだけどなあ〜
まさに救世主降臨ッ!
ボグシャアァァ!←殴られた時の擬音。
――からの、アウチッ!
ふざけるなぁ! クリスマスイブってのは、リア充共から搾取するための重要なミッションなんだよおッ!
結局、リア充って奴らは、イブが有ろうが無かろうが、リアってんだから、搾取できるときに搾取して力を削いでおかないと倒せなんだようッ!
わたくしが全面的に間違っておりましたぁ!
他人の不幸で、腹を満たそうなど、まさに下衆の極みッ!
誰も傷つかない……それでいて、みんなが幸せになれる、たった一つの賢いやり方――
即ち「お笑い」ッ!
CMのあと、今年のTHE MANZAI 2014を振り返って行きたいと思います。
チャラ〜チャラ〜チャラララ〜チャ〜ララララララ〜〜チャ〜ラッ!←THE MANZAIの音楽のつもり
〜CM〜
今年のTHE MANZAIは、何と言うか、生放送とは思えないくらい整然としていた感じがありました。
ディレクターやら裏方さんやらの努力の結果なのかも知れませんが、全てが、あらかじめ用意された台本通りに進行している様で、4回目にして、すでに成熟した感じすら覚える程でした。
とくに、エンディングは毎回ガチャガチャしている印象だったのに、今回は結構な尺があったように思います。(気のせいかも知れませんが)
ベテランの博多華丸・大吉(以下、華大)が優勝したので、そのような落ち着いた雰囲気だったのかも知れませんが(コメントもしっかりしていたし)、今回の大会を振り返ってみると、なぜかそんな印象が強く残っています。
そもそも、オープニングからして、去年はビートたけしが開会の挨拶をせずに司会があたふたしていたのに、今年はビートたけしが開会の挨拶をしなくても、あらかじめ、それを折り込んでいたかのように、スムーズに番組が進行していきました。
また、毎回しつこいくらいにワラテンシステムをフィーチャーしていましたが、今回はそれ程でもなく、この点からも番組の成熟さを感じさせられました。
確かに、これはこれで良いのですが、何と言うか、「ガチャガチャ感=お祭り感」的なところがあったのでしょうか。
個人的に、なんだか、いまいち盛り上がりに欠ける感は否めませんでした。
まあ、盛り上がりに欠けていたのは、それだけが原因ではないのでしょうが……
これも全ては終末の所為ッ!
そして、終末の脅威は、トップバッターの2丁拳銃にも襲い掛かるのであった!
2丁拳銃の首がっさーネタは、「首がっさー」が思いの外、審査員にハマらなかっただけで、ネタの完成度自体は高かったです。
ワラテン自体も、それ程悪くはありませんでした。
なのに、1票も取れませんでした。
トップバッターが会場の雰囲気を作るだけで終わってしまうのは毎回のことですが、あまりにも無慈悲ッ!
この点は早急に改善して頂きたいものです。
ビートたけしが言うように、トップバッターには、1票のハンデを付けるというのも一つの手ではありますが、あまり意味は無いでしょう。
そもそも、審査員が誰も票を入れないのですから。
それよりも、トップバッターは、前説的な会場の温め役として、前回の優勝者にさせる方が効果的です。
そして、ダダ滑りして、次代の優勝者の実力を知らしめるための噛ませ犬となるのです。
ある意味、それは正しい優勝者の姿です。
優勝者が優勝しっぱなしで、優勝旗の返還イベントすら無く、以後の番組には一切関わらないとか、恩知らずにも程があります。
また、優勝者が無条件で決勝に参加できるというシステムは、今回のようなスタープレーヤーの不在という事態を回避するための解決策でもあり、我ながら、トップバッター問題に対する、たった一つの賢いやり方ではないかと思います。
全く振るわなかった2丁拳銃に対し、順調に笑いを取っていたのが、エレファントジョンでした。
勢いもあり、一つ一つのネタもクオリティが高かったので、トップバッター効果で振るわなかった2丁拳銃との対比で、かなり面白かったです。
エレファントジョンの出番が終わった段階では、Aブロックはエレファントジョンで決まったんじゃないかと思う程でした。
Aブロックの全てのコンビが終わった段階でも、磁石と票が割れたとしても、6:4でエレファントジョンの勝ちかなくらいに思っていたら、まさかのアキナの勝利……
多分、観客や視聴者のほとんどが「?」状態だったに違いありません。
ワラテン評価でも、ダイアンに次ぐブービー賞だったのに、なぜ……
なんだか、前回のようなきな臭い雰囲気が漂って参りましたが、華大優勝の布石としては、当然の結果だったのかも知れません。
完全に、アキナのネタが審査員にハマっていたようです。
アキナに対しては「わかりやすい」「ゆっくり」「キャッチー」との審査員達のコメントが挙げられましたが、どうやら、これが今回のテーマだったようです。
総合力では、どう考えても、アキナはAブロックの他の出場者達よりも1段下がります。
アキナのネタは、大喜利的に言葉を返すネタだったので、確かにわかりやすくはありましたが、かなりリスキーなネタでもあります。
当然、見る者は、次にどんな答えが来るのかを自分なりに考えるので、その予想を上回らなければ、笑いは起きません。
その点は、普通の大喜利と変わりません。
ワラテンが低かった一因も、そこにあるかと思われます。
とくに酷かったのが、ラストの「熱い言葉」に対する「お湯」という返しです。
どう考えても、お笑い素人の雑な返しです。
最低でもテンプレで「熱い言葉」なら「松岡修造」を返すべきです。
もしかしたら、深い意図があったのかもしれませんが、それならそれで、今大会史上最もわかりにくい漫才という事になります。
完全に「優しい言葉」に対する「ソフラン」に救わた形ですが(最もウケた返し)、これはこれで意外と難解な返しです。
多分、ソフラン自体を知らない人も居ますから。
ソフランって、あの「毛糸洗いに自信が持てる」やつ?
それは、アクロンじゃ、ボケエエエェッ!
――って人は少なくないはずです。
結局、アキナは「わかりやすさ」とは真逆の要素で、Aブロックを勝利した訳ですが、もしも、審査員がソフラン以外の要素でアキナを評価していたとしたら、とんでもないボンクラと言わざるを得ません。
大喜利レベル低すぎです。
今回、アキナに投票した審査員をIPPONグランプリに出して、大喜利レベルを計ってみるのも一興かもしれません。
個人的に、アキナの評価はワラテンと同等ですが、ファイナルで「希望に溢れた言葉」に対して「五連休」をかぶせてきたところは、かなりの高評価でした。
そして、今回も前回の例に漏れず、不遇だったのが、磁石です。
今回も予選4位通過という上位通過を果たしており、相変わらずの秀作ネタでありながら、審査員からは1票も入らず……
ビートたけしも腑に落ちない様子でしたが、それは全くの同感と言わざるを得ません。
百歩譲って、アキナに偏った審査員の編成は良しとしても、磁石に1票も入らない様な審査員の編成は、どう考えても間違っています。
きっと、今回いなかった秋元康ならば磁石に入れていたことでしょう。
となると、必然的にAブロックの勝者はエレファントジョンという事になりますが。
いろいろと問題の多いAブロック(疑惑のAブロック)でしたが、Bブロックは、今回も当然のように激戦化してるし……
公式にも「死のBブロック」とか言われてるし……
もはや狙っているとしか思えません。
緩やかな導入のAブロック、激戦のBブロック、イロモノ・実験のCブロック、そして、決戦のファイナルラウンド。
完全に起承転結の番組構成が出来上がっています。
「死のBブロック」と言われる通り、予選通過の1〜3位+予選通過最下位という、あたかも最下位のトレンディエンジェルをボコボコにするような編成ですが、終わってみれば、ビートたけしからも「飛び抜けていた」との高評価を得ての圧勝……
今大会、最も輝いていたのは、間違いなく、トレンディエンジェルです。
他のコンビに比べ、トレンディエンジェルの優れていた点は、漫才が始まる前の紹介VTRからも、すでに見つけることができます。
トレンディエンジェルだけが、今大会中、唯一、鬱ではない、明るい内容のVTRだったのです。
紹介VTRにツカミを入れて、あらかじめ会場を温めてから、スムーズに漫才に入るという手法は、2年前のNON STYLE以来です。
どう考えても、M−1以来のあの鬱な紹介VTRは漫才の妨げにしかなっていません。
確かに、知名度の低い「馬鹿よ貴方は」等のダークホース的なコンビの場合、紹介VTRがあるに越したことはありませんが、最低限、VTRの終わりには、一ネタ仕込むべきです。
鬱なVTRを鬱のまま終わらせたら、漫才も鬱な状態から始まるのは当然です。
この時点で、もうすでに漫才が始まる前から、「もしかしたら、トレンディエンジェル、ファイナルに進むんじゃないか?」と思った程です。
事後予言ではありません。
本当にリアルタイムでそう思っていました。
実際の漫才の内容も、かなりハイレベルだったので、Bブロックの全ての漫才が終わっても、7割方トレンディエンジェルに決まりだろうと確信していました。
これでもしもトレンディエンジェルが勝たなかったら、「今回の審査員、ザルだな」的な気持ちでしたが、予想外に票が入ったので、審査員は伊達じゃないんだと、打ちのめされた次第です。
本人達は、「自分達はただの賑やかしです」と謙遜していましたが、総合力で言えば、全コンビの中でも頭一つ抜けていた印象でした。
完全に次期優勝候補レベルの実力です。
そして、それはファイナルの冒頭でも見ることができました。
ビートたけしが「ゲイ(ネタ)とか好き」と言ったら、すかさず「ゲイなんですよ」とアドリブを入れてくる辺りは、凄まじい(アドリブ力)としか言いようがありません。
アキナが「五連休」をかぶせてきた時には、「もしかしたら、アキナが優勝するかも」と思っていた矢先に、あの冒頭のアドリブです。
この瞬間、完全にトレンディエンジェルの優勝を確信しました。
しかし、結果は1:9の惨敗……
納得いかねぇ……
ビートたけしは、華大は「他のコンビとは実力が違う」的な事を言っていましたが、華大、ファイナルで噛み噛みでしたよ……
ネタ的にも三者三様で、完全に好みの問題であり、華大が突出していたようには思えませんでした。
もっと票がバラけてもいい感じだったのに、一方的に華大に集まるのは、どうかと思います。
確かに、ワラテンでは華大がトップでしたが、華大のあの年配ネタで、本当に若者がワラテンを入れていたのかも疑問です。
前回の例もあるので、裏で1割増し操作とかしてそうで、どうもワラテンはいまいち信用できません。
作為的な臭いがプンプンしやがります。
もしかしたら、トレンディエンジェルの優勝を阻止しようという意志が働いたのかも知れません。
きっと、審査員の中には、内心でトレンディエンジェルを優勝をさせるのは如何なものか、と思った人もいるでしょう。
容姿的にトレンディエンジェルを優勝させたら、THE MANZAIの品格が下がる、と僕自身も思わなくはありません。
トレンディエンジェルが優勝すると、THE MANZAIがイロモノ大会のレッテルを貼られそうな感じがしなくもないので……
確かに、それは完全なるハゲ差別――現代風に言うところのハゲハラスメントです。
ですが、それが残酷な世の現実なのです。
もしかしたら、トレンディエンジェルのワラテンが思いの外、低かった理由には、国民によるハゲハラスメントがあったのかもしれません。
このような事情により、番組の都合上、今後もトレンディエンジェルの優勝は無いかと思われます。
しかし、本人達も言っていた様に、「優勝して騒がれる力士ではなく、優勝を逃して騒がれる力士」を目指しているという事なので、是非、それを目指してがんばってもらいたいものです。
幸いにも、THE MANZAIには「準優勝者ブレイクの法則」があるので、もしかしたら、この予言は当たるかも知れません。
2015年のトレンディエンジェルには要注目です。
トレンディエンジェルの事を話したので、今回のTHE MANZAIについては全て話してしまった感がありますが、まだ半分も行ってませんね……
次は、いよいよ、今回のダークホース、「馬鹿よ貴方は」です。
名前に「 」を付けないとわかりにくいので、「馬貴」(バキ?)と略したい所ですが、公式の略称ができるまでは、あえて「馬鹿よ貴方は」と表記したいと思います。
このコンビについては、本当に、僕も基礎知識ゼロでした。
というか、オンバトが終了して以来、お笑いネタ見せ番組もゼロなので、新人お笑い芸人の情報が全く入ってこない状況です。
まあ、別にTHE MANZAIが初見でも一向に構わないのですが、星の数程芸人がいるんだから、一つくらいネタ見せ番組があっても良いような気がします。(「ネタ見せ番組」でググったら、『オサレもん』と言う全国ネットの番組が引っかかりましたが、一度も見たことがありませんでした……)
とうわけで、初見の「馬鹿よ貴方は」でしたが、南海キャンディーズにしろスリムクラブにしろ、ダークホース枠は、なんで、あんなにゆっくりしたネタになるんでしょうかね。
「独特の間」と言ってしまえば、それまでですが、全く独特ではありません。
単にゆっくりと間を取るスタイルなだけです。
別にそれが悪いとは言いません。
実際、面白かったですし。
多分、個々のネタ自体は、トップクラスに面白かったです。
ゆっくりな分、数をこなせないので、個々のネタのクオリティを上げるしかありませんが、これに失敗すると、ゆっくりスタイルは散々な事になります。
その点、「馬鹿よ貴方は」はハマっていましたが、如何せんスキルが……
特に、ツッコミがガチャガチャしてるのが気になりました。
何となく、あのツッコミを洗練させると、チュートリアル福田的なツッコミになるような気がするので、「馬鹿よ貴方は」のツッコミ担当者は、チュートリアル福田を参考にすると良いのではないかと思いました。
そして、ある意味、今回大会最大の問題コンビは、囲碁将棋です。
ド下ネタです。
肛門汁って……
ア〇ル汁だったら、完全にアウトでした。
多分、THE MANZAIから永久追放されていた事でしょう。
まさに、紙一重の大博打ネタです。(無駄な博打ですが)
はっきり言って、面白かったです。
正直、審査員の好み如何によっては、「トレンディエンジェルヤバイんじゃねーの」と思った程です。
THE MANZAIではなく、一般のネタ見せ番組だったら、間違いなく優勝していたことでしょう。
ですが、どうやら、THE MANZAIでは、ド下ネタはNGという事が、今回の実験で明らかになりました。
今後の賞レース出場者にとって、囲碁将棋の、この功績は意外と大きいのではないかと思います。
学天即……
今回唯一の連続出場者にして、予選通過第1位……
優勝大本命のコンビとして、その期待を一身に背負っての、満を持しての出場……
磁石と並ぶ、相変わらずの完成度の高い秀作ネタだったのですが、Bブロックの他の出場者達の個性があまりにも強過ぎました。
ビートたけしが言っていた様に、学天即の漫才を理解するには、そこそこ知識が必要というのは、学天即のスタイルであり、それが面白いところなのですが、やはり万人受けは難しいネタであるのかもしれません。
また、前回の課題である大爆笑ポイントの思索も、まだまだ考慮の余地はあるのではないかと感じました。
最後にCブロックです。
Bブロックが、あまりにもバラエティ豊か過ぎたので、Cブロックの方がむしろ、起承転結の承と言った感じでした。
巨人師匠の言っていた通り、「ダイアン以外」全員まともでした。
トップの和牛にしても、かなりのハイレベルでした。
「馬鹿よ貴方は」が無名過ぎたために、和牛の無名さが、いまいち際立たない――とか思っていたら、すでにNHK上方漫才コンテストに優勝してるは、毎回認定漫才師に選ばれてるは、の実力派有名人だったんですね。
名前は知っていたので、多分、オンバトで見た事があるだけの、無名コンビかと思っていたら、とんでもない実力者でした。
それに比べたら、むしろ、アキナの方がよっぽど無名――とか思っていたら、今年のキングオブコントの決勝進出者とか……
紹介VTRも、ちゃんとこういう経歴を紹介したらいいのに……
いや、確かに、アキナはどこかで聞いたことがあると思ってたんですよ……
まさか、キングオブコントだったとは……しかも、今年のキングオブコントはかなりレベルが高かったわりに、決勝の勝ち抜きシステムがアレ過ぎてシソンヌが優勝という、アレな結末に……
素直に、チョコレートプラネットを優勝させておけば良いものを……
キングオブコントのWikiが更新されてないのは(2014/12/25現在)、結果がアレだった所為なのか、と勘ぐらずにはいられません。
とにかく、今年のハイレベルなキングオブコントに出場していたと言う事は(壁にボールがはまって「取られへん」のやつ)、アキナはかなりの高レベル芸人という事になります。
なるほど……審査員達のアキナへの謎の投票には、そんな事情が……
謎は全て解けた! ――けど、いずれにしろ、それはやっちゃダメだろ!
ヤラセ。ダメ。ゼッタイ。
なんだか、話が脱線しましたが、NHK上方漫才コンテスト優勝という和牛の実力は本物です。
漫才の方も、同じフレーズを何度も繰り返すというネタでありながら、中だるみしないと、ビートたけし絶賛の内容でした。
確かに、最後の、唐突に終わる感じに違和感さえ覚えなければ、相当完成度の高いネタでした。
ネタ的には、和牛>華大と言った感じです。
華大のYouTuberネタは、ベテランが若者に寄せて作ったと見せかけて、全然、寄せていないという内容でした。
ネタの内容的には、確実に和牛>華大です。
が、華大の優れていた点は、やはり、その雰囲気でしょう。
以前(第1回大会)に出場していたときもそうでしたが、他の若手がいかにも「これから漫才を始めます」「今、漫才をしています」感を出している中、華大からは、それがあまり感じられず、自然なトークをしている様な雰囲気で漫才をしているのです。
これは、漫才師が習得すべき最強の技法、「アドリブ感」に通ずるものです。
ネタにわざとらしさが無ければ、小笑いネタでも、大笑いにすることができます。
少なくとも、今大会の中で、そんなセブンセンシズ的な領域に最も近づいていたのが、華大である事は確かです。(次点は、トレンディエンジェル)
ビートたけしの華大ベタボメの裏には、そういった事情もあるのでしょう。
多分、純粋なネタ勝負では、下位に入るのではないかと思います。
ですが、冷静に考えてみたら、『すごいよ!!マサルさん』(※@)より、『ちびまる子ちゃん』の方が面白いという人は圧倒的に多いんですよね。(多分、1:9)
でも、ギャグ漫画ファンを対象にしたら、9:1で『すごいよ!!マサルさん』が圧勝することは疑いありません。
つまりは、華大のワラテンが異常に高かったのは、そういうことなのだと思います。
これが、かつて指原莉乃をAKBの頂点へと押し上げた、博多の国民力というものなのか……
――と、一時は、博多国民による裏の関与を疑ってしまいましたが、ちびまる子ちゃん的発想を以てすれば、華大のわかりやすさが、和牛の玄人好みしそうなネタや、決勝でのトレンディエンジェルの歌ネタを、ワラテンで凌駕したのも、うなずけます。
このように、華大が優勝する為のファクターは多数有りますが、それでも、僕は、華大の優勝には納得できません。
実は、僕にも、もしかしたら華大が優勝するんじゃないかと思った時代がありました。
それは、トレンディエンジェルが「ゲイなんですよ」とアドリブを入れた、まさにその瞬間です。
これで、トレンディエンジェルの優勝は確実だと思うと同時に、「これを華大にかぶせられたら、ヤバいんじゃねーの」と直感しました。
が、それは杞憂に終わりました。
それが許せんのですッ!
もしも、博多花丸が「実は私もゲイなんです」とか冒頭にかぶせてきてたら、それだけで、議論の余地無く優勝でした。
それが悔やまれるからこそ、僕は、華大の優勝には納得できんのですたいッ!
そんな個人的感傷は置いといて、実は、今大会には、もう一つミステリーがあります。
その立役者となったのが、今大会、最下位のダイアンです。
宴もたけなわである番組後半でのワラテン60点台……
もはや議論の余地無く最下位です。
かつてM−1に2連続出場した実力者でありながら、この結果……
爆笑ポイントとなるはずだった「歯多いね」が予想に反し全くウケず、それでもなお、ネタの都合上、それを連発せざる得ないという状況は、まさに地獄ッ!
結局、ずっと低空飛行のまま、状況を立て直す事ができずに終わった感じです。
そして、それを布石(?)に爆笑を取っていたのが三拍子でした。
実質予選通過最下位のはずなのに、どうして、こう、敗者復活からのリベンジャーは、毎回面白いのか、実にミステリーです。
やはり、一度敗者となることによってハングリーさを得たからでしょうか?
または、敗者であるが故の勝者へのルサンチマン?
はたまた、最下位故の気負いの無さ?
単に、トリだから場が温まっていただけとか?
いずれにしろ、もはや「番狂わせの敗者復活」というジンクスは、M−1以来の伝統です。
確かに、敗者復活即敗者となりましたが、それでも、僕的には、今回のベスト・オブ・ネタ賞は、三拍子でした。
まあ、実際には、単にダイアンがあまりにもあまりにもだったために、三拍子のネタが異常に面白かっただけなのかもしれませんが。
しかし、このダイアン効果の影響を受けずに、正しく和牛や華大を評価するのは難しいはずです。
にも関わらず、華大に5票も入ったのは、もはやミステリーとしか言いようがありません。
和牛に1票も入らなかったのは、間違いなくダイアン効果によるものです。(根拠無き断定)
なんだか、前回に引き続き、どこか釈然としないものを感じつつ、それを指摘しないのが、テレビのお約束という事を思い出したので、これ以上の追求は野暮と肝に銘じる事にしました。
以上が、今回のTHE MANZAIの感想です。
総評については、すでに冒頭で述べた通り、非常に落ち着いた大会でした。
ぶっちゃけ、今年、次期優勝候補の誰かが出場していたら、優勝していたんじゃないかという意見はかなりある予感。
前回以上に笑いが少なかった、と言ってしまうと非難になってしまいますが、それは、客観的にワラテンにも如実に表れている事です。
前回の90点台がバンバン出ていた超インフレ状態(決勝に至っては全コンビが90点台とか……)とは異なり、今回は、80点台がわずかに1回だけという、ワラテン超デフレ状態に……
単にワラテンのアルゴリズムが修正されただけなのかもしれませんが、あまりにも落差がすごいので、どうしても目に止まってしまいます。
その一番の原因は、やはりスタープレーヤーの不在でしょう。
M−1時代とTHE MANZAI黎明期のスターが一気に出場しなくなるとか、ありえなさ過ぎます。
まあ、千鳥、NON STYLE、アルコ&ピース等は、すでに全国区の知名度なので、THE MANZAIに優勝して知名度を上げる必要は無いのでしょうが、テンダラーまでいないのは納得できません。
もしかして、僕の知らないところで、テンダラーはブレイクしているのでしょうか?
調べてみると、アルコ&ピースとテンダラーは、本戦サーキット前に敗退してるとか……
なら、しょうがない。(きっぱり)
しかし、この、スター(次期優勝候補)の不在は、今後のTHE MANZAIの最大の課題と言えるでしょう。
甲子園でも、参加しているのが無名校ばかりでは、盛り上がりに欠けます。
仮に、地方大会で、強豪校を倒すというドラマが繰り広げられていたとしても、人々は、甲子園の場でこそ、それを求めているのです。(高校野球は娯楽では無い問題)
強豪校ばかりの甲子園で、無名校がどんどん勝ち上がっていく……
完全に漫画の読み過ぎですが、実際、盛り上がります。
THE MANZAIでも、決勝出場者は、来年の予選を免除して、いきなり本戦サーキットから参加できる、というシード権はあって然るべきです。
でないと、大会が安定しません。
アルコ&ピースとテンダラーの早々の決勝への復帰を望むと共に、次代のスターの出現を期待して止みません。
今年の認定漫才師を見る限り、実力的には、トレンディエンジェルが最有力候補なのですが、諸事情により優勝は無いものと思われるので、それに次ぐ、三拍子やエレファントジョン辺りに覚醒してもらいたいものです。
常連の磁石や学天即、囲碁将棋、今回決勝に進めなかったチーモンチョーチュウは、すでに準次期優勝候補と言ったところですが、ファイナルへの出場経験が無いので、まだまだ「準」を外すことはできません。
テンダラーもファイナルへの出場経験はありませんが、THE MANZAIの場で微ブレイクを果たした「THE MANZAI芸人」なので、スターの末席に加えても問題ありません。
今回ファイナルに出場したアキナは、来年の出来次第で、スターの可能性が見えてきました。
個人的には、流れ星、ハライチ辺りに期待していますが、ジャングルポケットが一番好きです(でも、ジャングルポケットってコントの印象しか無いような……)。
――てゆーか、認定漫才師にトータルテンボスの名が……
かつて、次期M−1優勝候補と目されながら、「10年目の壁」により、M−1に出場できなくなった不遇のコンビ……
実力的には、間違いなく次期優勝候補です。
今回、決勝に進んでいれば、間違いなく、THE MANZAIの新たなスターとなっていたことでしょう。もしかしたら、そのまま優勝していたかも知れません。(ベタボメ)
来年は、上記のコンビ達が、如何にTHE MANZAIを盛り上げてくれるのかが見所になるのではないかと思いつつ、逆に(?)、今回、THE MANZAIで発掘された「馬鹿よ貴方は」が連続出場すれば、スター化間違いないのに、と期待しています。
冒頭で「次回のTHE MANZAIの展開が全く読めない〜」とかほざいておきながら、なんだかんだで、次回の見所を見出すことができました。
そして、見所と言えば、やはり、審査員についても言及しておく必要があるでしょう。
みなさん、お気づきかと思いますが、今回、なにげに審査員に秋元康が居ませんでした。
もしかしてだけど〜、もしかしてだけど〜、右肩下がり〜のTHE MANZAI〜に見切りを付けたんじゃないの〜
と勘ぐってしまい、この点も、THE MANZAIの終末感を煽った形となりました。
代わりに入った志村けんは、両隣の西川きよしとテリー伊藤と全て同じ投票結果に……
お前ら、絶対、志村けんを挟んで相談してただろ!
――と疑わずにはいられません。
あと、関根勤とヒロミも隣同士で全て同じ投票結果に……
これは、本格的に、webでリアルタイムに審査員を監視するシステムを検討する必要があるようです。
そんな中、今回のMVS(Most Valuable Shinsain)は大竹まことでした。
今回の私的投票結果は、大竹まことと全く一緒でした。
やはり、審査員大竹まことは本物です。
また、巨人師匠も個性的な投票と的確なコメントで、審査員としての実力と主体性を発揮していました。
そう、「主体性」です。
審査員に、最も必要な適性……それが「主体性」。
競技審査において、一番やってはならないこと……それは、周囲の影響受けて、流されることです。
それでは、審査員としてそこにいる意味がありません。
だからこそ、主体性は重要なのです。
今回、軍事裁判に掛けられるA級戦犯は、ビートたけしその人です。
番組中の「私は華大の漫才が好きです」的コメントは、完全に問題です。
完全に問題……完全に犯罪……完全犯罪ッ!←午前6時のテンション。
大会最高顧問に、そんなコメントをされた日には、審査員の主体性も揺らぐというものです。
誰もが、大会最高顧問が作り出した、このウェーブに乗りたくなるに決まっています。
実際に、このウェーブに乗ったと思われる共犯者を探す学級裁判は致しません。
そんなことよりも、もしかしたら、今回の事件は、このような小さな波が起こした偶発的な事故ではなく、番組を裏から操る黒幕によって、初めから全て計画されていたのかもしれません。
いや、それって、ヤラ――→後ろからグサッ!→うっ!→バタッ
そう、来年復活が囁かれているM−1グランプリ……
漫才日本一の称号は、二つもいらぬッ!
紛い物は消えろッ!
天空に太陽は二つなく 地上に王(シャーオ)はただ一人ッ!
――と言わんばかりのM−1の勢いに圧され、あらかじめ、M−1との差別化を図る為に、予防線を張ったのではないかと思われます。
今回、やたらと審査員が「わかやすさ」「ゆっくり」にこだわっていたのは、ウーマンラッシュアワーによって完成されたM−1的な高速漫才的風潮から脱却し、THE MANZAI独自の道を模索する為だったのかも知れません。
そして、そこそこ売れているベテランが優勝するという、今までに無いパターンは、M−1では無理なシチュエーションであり、これもM−1との差別化を意図した措置と思えなくもありません。
ですが、このルートは、上方漫才大賞の全国版的な扱いになりかねず、M−1による「漫才のフレッシュ化」とは真逆の方向に進みかねないので、注意が必要です。
確かに、千鳥やアルコ&ピースの台頭により、漫才にとって「速さ」は必ずしも必要では無いことが証明されました。
むしろ、重要なのは、「速さ」よりも「テンポ」です。
ですが、若者テンポを作り出すには、そこその速さは必要ですし、なんだかんだ言っても、「速さ=勢い」です。
勢いは、時にウェーブは起こします。
それを廃しようと言うTHE MANZAIは、ともすると、M−1の勢いに飲まれかねません。
このままでは、「夏のM−1」「冬のTHE MANZAI」という棲み分けができる前に、THE MANZAIは終息して行きかねません。
まあ、終息しないにしても、「漫才日本一のタイトルは、二つもいらぬッ!」的に対等ではなくなるかもしれません。
次回のTHE MANZAIは、マジで正念場です。
新生M−1の出来次第では、本当に全部持って行かれかねません。
ですが、この状況……
終末感漂うTHE MANZAIを見越したかのような、M−1の復活……
もしかしたら、復活するM−1こそが、この終末から人類を救う救世主なのかも知れません。
それは、あたかも、復活したキリスト(救世主)をなぞらえるが如き事象です。
そうかッ! 終末から人類を救う救世主はM−1だったのかッ!
そして、M−1が復活するという事は、まさか「アノ人」も審査員として復活するのでは……
しかし、まさか、THE MANZAIの盤外で、新たなお笑い戦争の可能性が生じようとは……
独占は腐敗の温床であり、資本主義的競争原理こそが、向上と進歩と発展を生み出す源である。
互いに高め合い、お笑いを至高の領域にまで高めくれるのならば、それは望むべき事なのですが、結果は如何に……
果たして、「漫才日本一」のタイトルは、どちらの物となるのかッ!?
比類無き漫才大会M−1グランプリ……
笑いもて其の天命を継ぐものは
いずれぞ……
ご静聴、ありがとうございました。
2014/12/25
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ギャグ漫画の歴史を塗り替え、現代ギャグ漫画の礎を築いたギャグ漫画。これは、決して言い過ぎではなく、むしろ、言い足りないくらいである。お笑いの世界に「ダウンタウン以前」「ダウンタウン以降」、アニメの世界に「エヴァ以前」「エヴァ以降」という言葉がある様に、ギャグ漫画の世界には「マサルさん以前」「マサルさん以降」という言葉があって然るべきであり、その影響力は、前二者を遙かに凌駕する。
(; ̄□ ̄)ノ<講評〜)
今回は我ながら早かったです。
前回の遅筆を反省し、史上、類を見ない程の速筆で書かせて頂きました。
しかも、超長文だった前回に比するボリューム……
その分、内容は3割ほど薄めに。
ダメじゃん!
ウソです。
いや、ホントに薄いですよ?
そんなあ〜
→小芝居終了
それにしても、まさか、第一回目の『定例お笑い師走会議』で妄想していた「夏のM−1」「年末(冬)のTHE MANZAI」が実現しようとは……
我を予言者と呼ぶが良いッ!
まあ、当時、みんな言ってましたけども……
それに絡んで、終盤は、なんだか、THE MANZAIの感想から外れて、散々「THE MANZAI VS M−1」を煽ってますけど、実際は、兄弟大会みたいなものですから、血で血を洗う戦いにはならんでしょうな。
ってゆーか、M−1は、元々「若手漫才日本一」でしたし……
「漫才日本一」は、周囲と参加者による完全な誤解の産物でしかないですしね。
え?
そんな、「ゆとり」みたいなみんなでお手々繋いでゴールなんて結末は、誰も望んでないって?
そんなものは、ただの寡占であり、同じく腐敗の温床に過ぎないって?
…………ふざけるなぁッ!(一人芝居)
「ゆとり」をバカにするなよッ!
争わずに、みんなが幸せになれるなら、それに超したことは無いじゃないか!
人類の理想は「ゆとり」社会です。
誰もが「ゆとり」社会を目指して、日々、努力しているのです。
「ゆとり」こそが、唯一の正義なのですッ!
我、「ゆとり」を否定せずッ!
…………くっそう……
ちょっと付き合いを断ったくらいで、「ゆとり」世代でもないのに「ゆとり」扱いとか、マジヘコむぜ……
てゆーか、本来、「ゆとり」って、争いを嫌う協調性のある人間の事じゃなかったのかよ!
なのに、なんで、協調性の無い人間の事まで「ゆとり」ってゆーのか、わけわかんねーよ!
「ゆとり」って、一体何なんだよッ!
ああ、そうさ。
確かに協調性は美徳さ。
でも、強制は悪だッ!
美徳が無いだけなら悪では無いが、悪は悪だ!
平凡な無辜の市民よりも、優秀な悪を優遇するのが、「ゆとり」非難社会の実態だッ!
そんな目先の利益を優先して平和を疎かにするような社会は、いずれ、手痛いしっぺ返しを食らうのがオチさ!
そのときになって、せいぜい後悔するがいいさ!
この、「ゆとり」非難者どもがッ!
ちょっと「ゆとり」って言われたくらいで、ここまで闘争心むき出しで怒れるなら、お前は間違いなく「ゆとり」じゃないよ。
愚問だな。
だが、ネットでは攻撃的でも、現実では日和見主義の気弱な人間を、世間ではネット弁慶って言うんだぞ。
ですね。
もういいよ。
ありがとうございました〜
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