『定例お笑い師走会議』
※本文章は、maglog掲載前のver.0.99版(下書き)です。
よって、誤字脱字・maglog版との相違など有るかもしれませんが
その点は、どうかお目こぼし下さい。
ついに始まった『THE MANZAI』時代……
「お笑い無き2011年」かと思いきや(ある意味、本当に「笑っては居られない2011年」ではあったが……)、お笑い界および世間は、それほどの混乱もなく、すんなりとM−1からTHE MANZAIへの移行を受け入れたように見えます。
確かに「若手発掘」(M−1)から「日本一の漫才師を決める」(THE MANZAI)という題目への移行は、当然と言えば当然の流れです。
それは、もはや歴史の必然です。
真の日本一を決めるためのベテランと若手のガチバトル……
完全に少年漫画のお約束的発想です。
だが、故に燃える!
前回、「日本一の知名度を持つお笑いコンテストのネームバリューを捨ててまで、新たなお笑いプロジェクトを発足することにメリットを見出すことはできません」云々的な事を言っていましたが、見当違いも甚だしくて、アノ若かりし頃の自分をぶん殴ってやりたい気持ちでいっぱいです。
いわゆる、「若さ故の過ち」というヤツです。
冷静に考えてみれば、「結成10年以内の若手」という縛りは、日本一を決める上で、枷以外の何物でもありません。
「結成10年にも満たない若手がM−1で優勝したくらいで、日本一の漫才師気取りなんてチャンチャラおかしいぜッ!」と笑われても仕方がありません。
しかし、真の日本一を決める上で「素人の参加お断り」という条件は少し引っかかります(M−110年の歴史における素人の活躍という経験則を踏まえれば、この決断は当然なのかもしれない。そして、この瞬間「変ホ長調」は伝説と化しました)。「隠れたお笑い師の参加を認めずして、真の日本一と言えるのか?」と誰もが思うはずです。
しかし、賞品(番組レギュラー)が賞品なだけに、主催者側も、そんな冒険はできないのでしょう。優勝者のレギュラー番組が大コケしたら、THE MANZAI自体の「格」にも関わりますし、多分、その瞬間「THE MANZAI終了」という事にもなりかねません。優勝者は、THE MANZAIの「格」そのものを背負っていると言っても過言ではありません(それは、M−1優勝者も同様ですが)。番組のレギュラーを任される以上、ある程度はテレビ慣れしている「プロ」で無ければ、THE MANZAIの優勝者の資格が与えられないのは当然のことなのです。
しかし、M−1からTHE MANZAIへの移行は、それはそれとして、やはり、若手と素人の為にM−1を終了させる必要はなかったのではないかという気もします。
一方の大会に全力を注ぐ以上、「二兎追う者は〜」的な事はできなかったのかもしれませんが、少し規模を縮小して、「夏のM−1」「年末のTHE MANZAI」的に、半年に分けて開催するというのも、我ながら、良いアイデアです(M−1優勝者は、自動的にTHE MANZAI決勝への出場権が与えられるという燃える特典付き。この特典で勝利した者にこそ真の二冠達成の称号が与えられる)。いずれM−1が復活するとき(希望)には、こんな形態もあり得るのでは、と一考してみました。
まあ、THE MANZAIもまだ1年目ということもあり、その方向性を手探りしている感はあります(アノ方が抜けてしまった事も原因の一つでしょうが……)。
M−1に比べると、イマイチ笑いの爆発力に欠けるのではないか、と言う感じがするのは、単に僕自身が狂信的なM−1信者だから(別にそんなつもりはない)と言うだけなのかとも思いましたが、後日、原因を分析してみたところ、例の「ワラテンゲーム」がその原因の一つであることが判明しました。
もう、説明の段階で「面倒臭そうだな〜」という感じはしていました。実際、やってみても「う〜ん」な感じです。多分、部屋で一人でやっていたからでしょう。みんなでやれば、そこそこ盛り上がるのかもしれません。確かに、このゲームは、審査員気分にはなれますが、審査員気分になると、ついつい減点方式の審査員になってしまい、出場者のミスや粗探しばかりするようになってしまいます。
こういう減点方式の審査員気分になったのは、僕だけではないように思います。こうなると、もう純粋にお笑いネタを楽しむ事は出来ません。というか「審査員に笑顔は禁物」という心境です。それだけなら、「審査員気分を楽しむという楽しみ方」ができるので良いのですが、まじめに審査員気分を楽しんでいるわけではない僕にとっては、お笑い鑑賞も審査員気分も中途半端になり、最終的には「テレビの中の観客の笑い声が聞こえたら押す」的な、ただの作業になり下がってしまいました(こういう人も多かったのではないかと推測)。もう、完全にただの反射テストゲームです。と言うか、日本野鳥の会よろしく、単なるボケ数カウント(面白いかどうかは関係無く)をしているだけの状態です。
このワラテンシステム……「審査員気分を楽しみたい」という、ごく一部の人にはありがたいシステムですが、それ以外の人には、おすすめできません。普通に、ブロックごとの面白かったコンビに投票する方が純粋にネタを楽しめるし、気楽で良いです。そもそも、正規の審査員がそのようにしているのに、視聴者だけが審査に参加するために労苦を強いられるというのは、おかしな事です。
まあ、興味本位でやる分には、そこそこ面白いですし、話のタネにもなるので、このシステム自体は話題になるでしょうが、万人には向かないシステムなので、真っ当な審査システムとしては使い物にならないでしょう。すでに、番組内でも、ボケ数の多いナイツが高得点になり、ボケ数は少ないが爆発力のあるスリムクラブやウーマンラッシュアワーの得点が低くなると言う歪みを生じさせてしまっていました。(単なるボケ数カウンターなので当然の結果です)
真っ当な視聴者投票のためには、このシステムを見直さなければなりません。完全な欠陥システムです(最終戦、ワラテンポイントの一番低いパンクブーブーが優勝した事からも、それは明らかです)。
――とまあ、ガッツリとワラテンシステムについて批判してしまったわけですが、一言で言えば、最初にも言った通り、「ワラテンゲームは面倒だ」ということです。
その他、M−1とは違い、司会やらゲストやらが合間合間に番組を引っかき回していましたが、この点もM−1信者として言っておかなくてはなりません。
スポンサーが企業からテレビ局に移ったために、番組をバラエティ化して少しでも自局の視聴率を稼ぎたい気持ちは分かりますが、M−1信者からしたら、完全な空回りです。
「あのM−1」の後継グランプリなのだから、もっと威厳を醸し出してもらわなければ困ります。出場選手よりも、司会やゲストが目立つなんてことは言語道断です。スポーツの世界大会でそんなことをしていたら苦情殺到モノです。自局がスポンサーだからと、無駄に長い枠を取って、時間を余らせるからこんな事になるのです。しかも、最終戦前の各ブロックのワラテン分析は、番組のテンポを著しく悪くしていました。多分、「その間にチャンネルを変えて、戻ってきたら、最終戦が始まってた」という視聴者も多かったことでしょう。
今回は、初回故の過ちとして、これらのことは「仕方のないこと」と受け止められるでしょうが、もう少しM−1でのノウハウを生かしてもらいたいものです。(放送局が代わったので仕方がないのかもしれないが……というか、なぜ放送局が代わったのかは謎)
――と、ここまで長々とシステム面についてグチって――M−1とTHE MANZAIとを比較してきたわけですが、これもまた後継番組に与えられた避けられぬ運命のようなものです。UはいつもTと比較される運命(さだめ)なのです。
当然、そのメス(比較)は、漫才の内容にも入れられることになるのです。(そんなことをしているから、純粋にネタを楽しめなかったのでないかと気付く今日この頃)
M−1での鬱憤を晴らすかのように、結成10年縛りという枷を解かれた荒馬どもが暴れ回る今大会……(文学的比喩表現)
一体、どんなベテランスタンピード(文学的比喩表現)が現れるのかと思いきや、ベテランは博多華丸・大吉のみ……
結局は、結成10年を過ぎてM−1に参加できなくなったコンビを救うための受け皿でしかないのかよ!
そういう側面も無きにしも非ずなのは周知のことなので、そこはとくに憤慨せず。
そもそも「日本一を決める」という題目を立ててはいても、結局はM−1同様、無名(全国放送でレギュラーを持っていない)の漫才師を世に出すためのイベント的側面が強いので、そこそこ名の売れたベテラン芸人が出場するわけもなし。第一、本当に日本一を決めるなら、ダウンタウンとかオール阪神巨人が出てないとおかしいし。
それにしてもです。
ベテランが少な過ぎます。
ある意味、ベテランの威厳を見せるのが、THE MANZAIのウリなのではないかと思うのですが、これでは逆に、ベテランの不甲斐なさを見せつけられた気分です。
まあ、この件に関しても、初回なので、まだまだM−1気分が抜けずに、ベテランが参加しづらい雰囲気がある所為だと思われるのですが、次回からは、もっとベテラン勢にも頑張ってもらいたいものです。
回を重ねれば、もしかしたら、ボキャブラ世代の漫才師も登場するかもしれません。そうなってくると、なかなか面白い展開も期待できます。
ですが、今回は、博多華丸・大吉の実力の程を見せてもらうことで、納得することにしようかあ! という上から目線(視聴者はいつだって上から目線)で、見ていたのですが……博多華丸・大吉……ベテラン臭、出し過ぎです……若者、完全に置いてきぼりです。
ベテランのベテランによるベテランのための漫才の典型を見せられた思いです。
良く言えば、きちんと良く出来た漫才。悪く言えば、平凡な漫才です。
これでは完全にかませ犬です。(ものすごい暴言ですが、世の中のヤングはベテランは若手のかませ犬にすらなっていないと思っているので、これは立派な誉め言葉です。かませ犬になれるのは、実力のある者だけなのです)
結局、パンクブーブーに負けた辺り(ブロック2位だった辺り)も、かませ犬感を感じずにはいられませんでした。
もう少しベテラン臭を抑えれば、いくら負けても、かませ犬感を感じることはなかったのでしょうが……
ですが、ベテラン臭もないのに、かませ犬感を出していたコンビもいました。
そう。
学天即です。
「え? どこが?」と思う人もいるかもしれません。
もしかしたら、こう感じたのは僕だけかもしれません。
THE MANZAIが終わった後、ふっと思い返してみると、なぜか、学天即がPOISON GIRL BAND(今回、本選サーキット進出)とかぶってしまうのです。
両者とも、ちょっと不思議系なスタイルという以外には、共通点はないのに、なぜだろうと考えて調べてみたところ、意外な共通点があることが判明しました。
両者とも、その大会における最下位(ある意味、圧倒的)というところが共通していたのです。
今回のTHE MANZAIの場合、審査は採点方式ではありませんでしたが、ワラテンポイントという得点に代わる物があるので、それを比較してみたところ、なんと、全コンビが70点以上をマークしている中で、学天即のみが唯一の50点台という奇跡を成し遂げていたのです。つまり、ダントツの最下位です。
ですが、最下位なのに、なぜ、かませ犬感を感じたのかというと、それは、THE MANZAIという大会における「コレが決勝進出の最低ラインです」的な感じが、僕にかませ犬感を感じさせたのはないかと分析します。
繰り返しますが、かませ犬になれるのは。実力のある者だけです。
学天即のネタも決して悪いものではありませんでした。
ですが、あのスタイルは万人受けしそうにないような気がします。
「辻道蓮之進に全部しんにょうが付いている」なんて、考えるだけでも疲れます。多分、「辻」とか「蓮」の字が浮かばなかった人もいたことでしょう(下手すりゃ全部浮かばない人も)。
低偏差値人間を完全無視です。自分の無知がバレない様に、周りに合わせて作り笑いを浮かべながら肩身の狭い思いをしている人間もいるのです。
ネタ自体はしっかりしているので、聞く人が聞けば、すごく面白いが、人を選ぶスタイル……
だからこその「コレが決勝進出の最低ラインです」的なかませ犬と言えるのです。
なんだか、かませ犬を連呼して、ネガティブな気分になってきました。ここらで、もっと明るいネタを……と思ったのですが、思い返してみると、どんなネタをしたか忘れたコンビもちらほらいます。なにせ、決勝出場者がM−1のほぼ倍ですから、完全に僕の記憶容量をオーバーしています。僕に限らず、多くの人が、囲碁将棋がどんなネタをしたか忘れてしまっていると思います。
一番手故の悲劇です。
そんなにインパクトのないネタだったのかと思って見返してみると、「水曜日はチャゲ」というネタでした。言われてみると、思い出します。ちなみに、僕はアルコ&ピースのネタも忘れていたのですが、「マリオの歌」と言われると、ちゃんと思い出せます。どちらも面白かったのですが、なぜか忘れていました。
というのも、初めて聞くような名前が多すぎて、記憶の中でコンビ名とネタを一致させることができていなかったのです。ワラテンゲームをしながら、漫然と見ていたことも、その要因の一つと言えるでしょう。これもまた、ワラテンゲームの弊害の一つです。
改めて見返してみると、やはり、一番手はキツイ。
やる方だけでなく、見る方も身構えてるので、大爆笑も起こりにくい。
一番手で大爆笑を生み出せたら、優勝しなくても、それだけでトップクラス漫才師認定を貰えます。
最低でも3番手以降にならないと、会場の緊張も取れないので、今回のように出場者が多いと、そこそこのネタでは一番手のネタは忘れ去られてしまいます。
同じように、2番手のチキチキジョニーも、まだ会場の緊張が完全に取れない中での戦いでした。
しかも、唯一の女性コンビ。
最近めっきり爆笑オンエアバトルを見ていない僕にとっては、M−1組と磁石、ハマカーン以外のコンビは、全て初めて見るコンビだったので、アジアン、ハリセンボンに並ぶ、女性コンビの誕生か、となかなか楽しみだったのですが……
……「が」です。
ビートたけしの評価は高かったんですが……
というか、ビートたけしの感覚は結構ズレています。
「ナイツと競り合うのはチキチキジョニーかと思った」的な発言をしていましたが、多分、そう思っていたのは、全国でもビートたけしと数人の人間だけでしょう。ほとんどの人は、順当にナイツと競り合うのは磁石だと思っていたはずです。
というか、毒舌系漫才はグランプリ向きではありません。
好き嫌いが激しすぎます。
誰かが「女性が女性の毒舌を言うのは新しい」的なことを言っていましたが、それは、そんなことをしても万人の支持は得られないと、先人は知っていたからに他ありません。
そもそも、毒舌対象の事情を知っている人ならまだしも、何も事情を知らない小心者は「そんな事言って大丈夫なのか?」的不安が先に立って、素直に笑っていられません。
「綾瀬はるかがシャクレてる」とか、いくらお笑いネタでも、綾瀬はるかファンは大激怒です。刃傷沙汰になってもおかしくありません。
『べしゃり暮らし』でも、いくらお笑いとは言え、行き過ぎた毒舌ネタは良くない、と言っています。(「いや、そんな事は言っていない」とツッコミを入れる人もいるかもしれませんが、オヤジさんは実被害を被っているので、実社会では普通に訴えられます……チキチキジョニーは本当に大丈夫なのか?)
そもそも、こういうお笑いを交えた他愛のない短所の指摘がいじめのネタになるのです。
よりによって、今年『べしゃり暮らし』を読んだ矢先に、こういうネタをされたので、笑うに笑えませんでした。
同じ毒舌でも、毒舌ブーム(?)の火付け役である有吉弘行の毒舌は、なんか安心して聞いていられます。それは、有吉弘行の場合、基本的に本人のいる前で毒舌を言っているからでしょう。
本人のいないところで言われる毒舌は、ただの陰口でしかありません。
ただでさえ、毒舌ネタは賛否両論になるのに、よくもまあグランプリでできたものです。その度胸は評価に値しますが、予選の審査員は何を考えていたのか……単に本選サーキットに、他に女性コンビがいなかったと言う説が有力。
かませ犬の次は、毒舌……う〜ん、鬱ッ!
鬱ついでに話を戻しますが、実はネタの内容を忘れていたコンビがもう一組あります。
エルシャラカーニです。
多分、次の日には、ほとんどの人がその名前を忘れていたのではないかと思います。
僕もすっかり忘れていました。
漫才の内容と共に……
あの「イルカのちゃうちゃうちゃうのヤツ」と言われても、全く思い出せません。
なんか、変わった名前なので、とりあえずWikipediaで調べてみました。
てゆーか、オンバトほとんど負けてるやないか〜い!(1勝10敗って……)
それで、THE MANZAI決勝進出って……
まさに隠れた逸材!(?)
とは言え、実際には、あまり目立っていなかったと感じるのは僕だけではないはずです。完全に名前先行の出オチコンビと化していました。(本人達は、それでも一応満足っぽい)
まあ、同じブロックに千鳥とウーマンラッシュアワーがいたので仕様がないのですが……でも、ワラテンポイントはウーマンラッシュアワーよりも上……
ワラテンポイントを信じるなら、どうやら、世の中の人々は、ウーマンラッシュアワーよりもエルシャラカーニの方が面白いと思っているようです。(イルカ世代の方が人口的に圧倒的に多いので、当然と言えば当然だが)
まあ、この結果には、ウーマンラッシュアワーにも責任があります。
キャイ〜ン天野くんも言っていた様に(「審査員はみんな、あのネタを見たことがあるのでは」的な事を言っていた)、とにかくネタが古すぎます。
確かに、あの超絶技巧はすごいですが、少なくとも、あのバイトリーダーネタ、2年以上は続けているはずです。
だから、視聴者のワラテンポイントも伸びなかったのかもしれません。
ブロック戦は得意のネタでサラリと流し、最終戦で必殺のネタを出すつもりだったのかもしれませんが、完全に当てが外れたようです。
それでも、今回、一番会場が沸いていたのは、ウーマンラッシュアワーだった様な気がするし、ナインティナインも、ウーマンラッシュアワーが勝つという体の司会をしていた様に見えました。(あれだけナインティナインがウーマンラッシュアワーを推していたにも関わらず、ビートたけしは、あまり関心を持っていなかった……アノ方がいれば、少しは状況も変わっていたかも知れないが……)
それでは、なぜウーマンラッシュアワーは負けたのか?
キャイ〜ン天野くんの言葉もさることながら、一番の原因は「白平」の存在です。
なぜか突然、審査員の間で空前の白平ブレイクが起こり、そのまま千鳥が勝利してしまったのです。
千鳥ファンとしては、非常に喜ばしいことなのですが、僕自身がウーマンラッシュアワーの勝利を確信していたので、完全に肩すかしを食らった思いです。
確かに、千鳥は悪くなかったのですが、総合的に見て、ウーマンラッシュアワーに勝っていたかどうかは疑問です。
今回のTHE MANZAIでの審査は、技術云々よりも、(審査員の)個人的にどれが面白かったかという主観的な好みが重視されていたように感じました。一定の技術的審査基準が無いと、大会のレベルが上がることはありません。(それはM−1の話で、THE MANZAIではレベルの向上は範疇外なのかもしれない……と言うか、そういう「ふるい」は予選の仕事として割り切られている可能性もある)
確かに、お笑いにとって「個人的にどれが一番面白いか」という事が一番重要なことは分かっていますが、審査なんだから、もう少し客観的な視点を入れるべきではないかと思います。(前にも、こんなことを言っていたような気がする……)
まあ、そう感じたのは、千鳥VSウーマンラッシュアワー戦(エルシャラカーニと銀シャリは?)だけなんですけど。
Bブロックで、票が割れたのは仕方のないことです。
しかし、それにしても、やっぱりM−1組(M−1決勝進出者)は強かった……
Bブロック、スリムクラブが勝っていれば、決勝は全部M−1組になってるところでした。さらに、敗者復活の銀シャリもM−1組だし……(最初から決勝に上がっていたM−1組で最終戦に残れなかったのは、スリムクラブだけって……すごいな、M−1組……)
そして、結局、優勝は、みんなの予想通り、予選1位のパンクブーブー……
THE MANZAI第1回目は、M−1の後継企画らしく、M−1の正当性を証明するかのような、ある意味、平凡な結果と言えるでしょう。
ですが、そこに至るまでの内容は平凡とは言えませんでした。
M−1組に対するTHE MANZAI組(非M−1決勝進出者)の筆頭である磁石(予選2位)とハマカーン(3位)は、どちらも最終戦には残れませんでした。両者とも、スキルやネタクオリティは高いのですが、相手が悪かったり、ネタのチョイスが悪かったりしたようです。
磁石の場合、相手のナイツが強すぎました。今大会の最高ワラテンポイント獲得は伊達ではありません。かつては、寄席臭が染みついていて、とてもM−1での優勝は望めないと思われていた(僕に)ナイツですが、もはや、「M−1決勝常連」の貫禄すらも醸し出す程の漫才師になりました。とくに、1回目のtrfの歌ネタは秀逸で、テレビで何度も見ているのですが、「あのマスカレードが負けるなんて!?」とか言うフレーズは、やっぱり面白いです。しかし、決勝のネタはちょっとアレな感じでした……やっぱり、毒舌は少し冷めます……会場は大爆笑でしたが、なんだか、不謹慎さを笑って誤魔化しているようにしか感じられませんでした。(斜めに見すぎ)
ハマカーンは、ウーマンラッシュアワーと同じようなミスを犯していました。
確かに、ハマカーンの「鬼畜の所業」「下衆の極み」ネタは面白いのですが、既に全国級の有名なネタなので、インパクトゼロです。
しかし、個人的には、初見のインパクトは白平を超えていると思うので、もしも、これが初見だったら、審査員間に白平以上のブレイクを巻き起こしていたことは疑いありません。そのまま優勝していてもおかしくはなかったでしょう。ですが、さすがにインパクトゼロの状態(審査員の半数以上は、すでにこのネタを知っていたと思われる)では、THE MANZAIで勝利を得ることは難しい様です。
激戦のBブロック最下位も仕様がありません。
そして、その激戦を征し、THE MANZAI組で唯一最終戦に残ったHi-HiもM−1組には及ばず、最終戦最下位という結果に終わりました。
ですが、最終戦が終わった時点では、どのコンビが優勝するのか全く分からない状態でした。
Hi-Hiもパンクブーブーに負けないくらいウケていましたし、ナイツはやっちまいましたし、千鳥もやっちまいやがってました(それでも、僕は、優勝はナイツか千鳥だと思っていた)。
観客へのウケが同じくらいなら、Hi-Hi優勝もあり得るのではないかと思っていたのですが、どうやら、ここに来てスキルの問題が出てきた様です。
ウケた量は同じでも、Hi-Hiとパンクブーブーとでは、技術的に明らかな差がありました。
その点の評価がパンクブーブーの優勝という結果になったのでしょう。
今後も、M−1組は、THE MANZAIに出場してくるでしょう。
そして、M−1組vsTHE MANZAI組の熾烈な争いは、今まさに始まったばかりなのです。
このように最終戦は、誰もが予想だにしていなかった混戦になりました。(誇張)
そう……「予想だにしていなかった」のです!
みなさんも気付いていたはずです。
最終戦が始まる前までは、あのコンビが優勝するのではないかと……
誰もが、優勝候補の一角であるウーマンラッシュアワー(僕的に)を下した千鳥こそが優勝することを疑っていなかったはずです!
なぜなら、視聴者の誰もが、審査員間に「白平ブーム」が来ていることを察知していたはずなのですから!
そう……「白平ブーム」!
これこそが、今回のTHE MANZAI――ひいては、THE MANZAIそのものを語る上で重要なキーワードとなるのです!
白平……それは何の変哲もない、ただの、いちババアキャラでしかありませんでした……
しかし、審査員の一部で始まった白平ブームが、次第に番組内にも広まって行き、やがて誰もが「白平、白平」と、まるで熱に浮かされたかのように「白平」を求める始末……(誇張)
もはや、最終戦ですら、千鳥が白平さえ出せば、優勝決定という雰囲気でした。
視聴者の中にも白平信者が出ていたかもしれません。
ですが、それがメディアの恐ろしさです。
番組が、あれほど白平をフィーチャーしなければ、視聴者に白平ブームが起こるはずがないのです。
冷静に考えてみれば、白平は、ただのババアですから。
我々は、まんまとテレビに洗脳されていたわけです。
テレビって本当に恐ろしいモノです。
ですが、この白平ブーム……いち審査員による個人的嗜好から発した突発的な一過性のブームとして片付けることのできない重要な意味を持っているのです。
それは、後期M−1における技術を超えた「何か」を体現するモノであり、ひいては、今後のTHE MANZAIの方向性を決定付けるかもしれない可能性を秘めたモノでもあると、勝手に分析してみるテスト。
M−1を見ていた人なら、ピーンと来たはずです。
「この白平ブーム……どこかで似たような光景を見たことがあるぞ……」と。
そう、2年前のM−1……笑い飯の「鳥人ブーム」と全く同じ現象なのです。
今や伝説と化している鳥人ですが(一部で)、当時、なぜあんなに面白かったのか疑問です。
冷静に考えてみれば、鳥人は、ただのバケモノですから。(いや、それは面白いだろ)
多分、今回の白平ほどではないにしろ、番組内でフィーチャーされたために、空前の鳥人ブームが起こったのだと思います。
我々は、まんまとテレビに洗脳されていたわけです。
テレビって本当に恐ろしいモノです。
実は、この現象、2年前だけなく、去年のM−1でも起こっていました。
そう……「スリムクラブブーム」です。
鳥人という架空のキャラではなく、スリムクラブという現実のキャラ自体が「番組内ブーム」を巻き起こしていたのです。
惜しくも、スリムクラブは優勝できませんでしたが、実際に2011年、活躍したのは、笑い飯ではなく、スリムクラブの方でした。
それも当然です。
なにせ、スリムクラブは番組内ブームを起こしていたのですから。
さらに振り返れば、南海キャンディーズやブラックマヨネーズを筆頭とする代々の優勝者も、これに含まれるかもしれません。
そう、本来は、優勝者が番組内ブームを起こすのですが、去年は例外的にスリムクラブが番組内ブームを起こしていたのです。(もしかしたら、3年前はオードリーが起こしていたのかも)
この番組内ブームの「正体」こそが、THE MANZAIの求めているモノなのです!(というか、M−1も陰ではソレを求めていたのかもしれない)
ソレは一時的なブームを巻き起こし、さらに、それを視聴者に伝染させるだけの爆発力のあるモノでなければなりません。
そんな「キャラクター(架空、現実を問わない)」をこそ、THE MANZAIは求めているのです。
そして、人々は、ソレを持つ人物を「偶像(アイドル・スター)」(祭り上げる対象)と呼ぶのです。(宗教的発言)
故に、「ファン」は「信者」と同義語です。
洗脳されやすいのも当然のことなのです。
テレビって本当に恐ろしいモノです。
単なる日本一の漫才師ではなく、「新たなスターとなるキャラクターの発掘(創造)」こそが、THE MANZAIの存在理由なのです。(審査員に秋元康がいたことも、これで説明が付く。また、賞品の「レギュラー番組」の存在がそれを証明しているが、それではM−1と違い、「作られたスター」感が強くなり過ぎるのでは? 果たして、このプロジェクトの正否は……来年を待て!)
ある意味、原点回帰です。
結局のところ、人々は、いつも新たなキャラクター(スター)を求めているのですから。
そして、惜しくも最下位だった学天即の辻道蓮之進もまた、新たなキャラクターであり、スターの可能性を秘めていたが故の決勝進出だったのかもしれません。
ですが、そういう意味では、今回の優勝者であるパンクブーブーは、優勝者として適当であるかどうかは疑問です。(前回同様イチャモンを付けてみるテスト←「みるテスト」ブーム到来中←いまさら)
今回の場合、少なくとも番組内ブームを起こした千鳥にこそ優勝者の権利が与えられるべきでした。
もしかしたら、千鳥は、去年の笑い飯とスリムクラブ同様、2011年のスリムクラブになれるかもしれません。
「THE MANZAIで番組内ブームを巻き起こした白平」として(千鳥は?)活躍すれば、ブレイク間違いなし……
…………
やはり、架空キャラでは番組内ブームは起こせても、スリムクラブ化はなかなか難しいかもしれません……
白平キャラが定着したら、もはや千鳥では無くなりますし……
そういう意味では、最初からキャラクターを作っているピン芸人は楽です(当然、服を着るタイミング(小島義雄)=キャラを止めるタイミングなど存在しませんが)。ネタが面白いかどうかと言うネタ力は、結局のところ、作家的な裏方のスキルなので、ネタ力が優れているだけでは、スターにはなれません。
やはり、こうなると、千鳥は優勝できなかったこと(優勝者ブームを起こせなかったこと)が悔やまれます。
「なぜ、最終戦で、白平に電話を代わらなかったんだ!」
と全国の視聴者が思ったはずです。
岸元ではなく、白平が電話に出てさえいれば、優勝は間違いありませんでした。
ですが、多分、千鳥も、まさかあれほどの白平ブームが来るとは夢にも思っていなかったことでしょう。(もともと、千鳥は、変なキャラ(アブラヒモビッチとか)を作ることに長けていたが、それが優勝を左右するほどブレイクするとは予想すらしていなかったに違いない。そう言えば、アブラヒモビッチがイブラヒモヴィッチ由来の成分だと言うことに最近気付いた。じゃあ、「きっすいかん」は「喜翆荘(きっすい)」由来の成分という噂も真実かもしれない。そりゃあ、2chのオタク票ドーンとなるわけだ)
当たり前です。
なにせ、白平は、ただのババアですから。
そんなことは、予想だにできるわけがありません。
しかし、千鳥自身も白平ブームが来ていることには気付いていたはずです。
だからと言って、最終戦前にネタの大幅な変更などできるわけもなく、「白平世代です」という変更(アドリブ?)が、精一杯だったのでしょう。それでも、この対応は、2年前の笑い飯よりはずっと優秀です(最終戦に鳥人を一度も出さなかった)。
ですが、THE MANZAIでは、最終戦前でも番組内ブームが来ていると分かったら、大幅なネタの変更にも対応できるほどの実力が求められているのです。
それ故の「結成10年縛りの解除」と言うわけです。
漫才とは本来、その場、その場における即興、アドリブこそが、その神髄です。(『べしゃり暮らし』より)
THE MANZAIの最終戦とは、各コンビの持っている、それらの力が問われているのかもしれません(漫才の持つアドリブ力こそが、作られたキャラクターを超える真のスターを生み出さしめるモノかもしれない)。だからこその「漫才」であり、「コント」ではないのです。
ネタ(キャラクター)も大事ですが、それだけならば、別に「コント」で十分です。
昔からなんとなく感じていた、なぜか漫才にはアドリブ感が必要だという感覚の理由が、ようやく理解できました。(自己解決)
やう゛ぁ〜い……
真理に気付いてしまった……
ここまで書いておきながら、今まで言ってきたことと矛盾するようなことを言っちゃいそうだよ……
マジかよ……もう原稿用紙50枚近く書いちゃってるよ……
ホントどうすんだよ、ドライもん……
ゴソゴソゴソ……
「別に素知らぬ顔で続けちゃいなよ〜」
それは使えそうだ! さすが、ドライもんッ!
つまり、THE MANZAIでは、「アドリブ力>ネタ」と言うことです。
面白いことは前提ですが、ネタの面白さやそれを表現する技術よりもアドリブでの面白さの方が、より重要だと言うことです。
そもそも、視聴者とのコミュニケーション(対話的な物)無しに大爆笑など生まれ得ません。
誰かの独り言を聞いているだけで爆笑が生じるなど稀なことです。
ネタというのは独り言になりがちです。
それを、どう対話的にアドリブっぽく見せるかが、芸人スキルの見せ所と言えます。(なんか、芸人と言うよりも俳優みたいだが、演技スキルは芸人の必須スキルの一つである)
そういう面では、秀逸なネタを作るコンビほど、演技スキルは高くなるが、アドリブスキルが弱くなる傾向にあるように思われます。
NON-STYLEなんかは、その筆頭です。今回予選1,2位のパンクブーブ−や磁石なんかからも、そんなニオイがします。
今回、パンクブーブーは最初のネタの時、何度か噛んでいましたが、噛んだことをそのまま放置してはいけません。
誰かがオナラをしたときに、それをそのまま放置しておくと緊張感が生まれ、それがしばらく消えないという現象と、全く同様の現象が生じるからです。
別番組ですが、オードリーは、ネタ中に春日が噛むと、若林はそれすらも利用して、笑いを取っていました。すさまじいアドリブ力です。オードリーがスターになった理由も分かるというモノです(レギュラーを持っている芸人は、大抵アドリブ力に優れている。千原兄弟などは、はっきり言って、ネタ力はM−1準決勝並だが、アドリブ力はスター級である)。
というか、それが普通です。
噛んだことを放置してしまっては、緊張感が笑いを阻害することもそうですが、いかにも「これは演技です」感が強調されてしまい、面白さが半減してしまいます。
むしろ、噛んだときの緊張は、視聴者の一種の隙なので、そこを付けば、不意の大爆笑を生むことすらも可能です。(緊張と緩和)
ネタ中の「噛み」は、まさに神の与えたもうたギフトなのです。(ダジャレのつもりはない)
噛んだときにこそ、アドリブ力の真価が問われるのです!
ついに、来ました……アドリブ新世代の到来です……
THE MANZAIとは、そのようなアドリブ力のモンスターを選別する為の大会なのです!
今まで、散々「ネタの面白さ」を強調しておきながら、ここに来て、アドリブ力の狂信者の誕生です。
ここまでの、原稿用紙50枚分の力説(雑文)は、何だったのか?
それは、この、アドリブ力の狂信者を生み出すための糧だったです。(自己解決)
「世の中に、無駄な事なんて無いんだあ!」(三文芝居)
「これは無駄だ」と思ったときが無駄なことの生まれる時なのです。
要は、物は考え様、と言うことです。
深すぎる……
そんな哲学的妄想は置いといて、今大会のキャラクター部門(オレ独自部門)では千鳥でしたが、アドリブ部門では Hi-Hi に一票入れたいと思います。
多分、実際には、ほとんどアドリブなどないのでしょうが、あの漫才スタイルはアドリブ感があって、すごくイイです(どこまでがネタで、どこがアドリブなのかよくわからない。ハライチを彷彿をさせられる)。
でも、オンバト2勝16敗(敗戦数番組最多記録)って……
エルシャラカーニより、すげーじゃん……
それで、THE MANZAI最終戦進出って……
ホントにすげーなー……
しかし、裏を返せば、この事実からは、オンバト時代から相当実力を付けたんだろうなあ、という努力の跡が伺えます。
今回のTHE MANZAIにおいても、オンバト常勝の磁石やハマカーン以上の活躍を見せてくれましたし。
ですが、磁石やハマカーンと比べると、スキル的な面では、まだまだ課題がありそうです。
決勝での第4位は仕方ありませんが、さすがに激戦のBブロックを制しただけのことはあります。
次に、今大会の僕のマイフェイバリットネタリストを発表したいと思います。(なんか、急に番組、変わった?)
今大会のマイフェイバリットネタリストはテンダラーでした。
序盤は普通の漫才だったのですが、後半の仕事人ネタは最高でした。普通、あれだけしつこくやったら、見ている方も途中で飽きるものですが、それを飽きさせずに、最後まで笑いを持続させた、あのスキルは並ではありません(初見効果もあるのでしょうが)。確実にM−1決勝級の実力者です。なのに、なんで今まで知らなかったんだろう、と不思議に思っていたところ、後日、千原兄弟と同期と言うことが判明……まあ、こういう隠れたベテラン実力者が見られるのもTHE MANZAIの醍醐味なのですが、まさか博多華丸・大吉並のベテランが他にも決勝に上がってきていたとは……
急にベテランの底力を見せつけられた思いです。
今回は、後半だけでしたが、もしも、あの仕事人ネタを最初から最後まで続けていたら(途中ダレずに)、間違いなく激戦のBブロックを征していたことでしょう。
このように、スキル面では十分な実力を見せてもらいましたが、アドリブ力に関しては、その実力を伺うことはできませんでした。なまじ、スキルが高く、ネタを完璧にこなせてしまうと、アドリブの出る隙が無くなってしまいます。
完全なジレンマです。
ですが、博多華丸・大吉などは序盤でアルコ&ピースをいじったりしていました。
凄まじいアドリブ力です。
ハライチもM−1の際、登場の挨拶の時にアドリブを交えていました。
まさに、この導入こそがアドリブを発揮する場(しやすい場)であると言えるでしょう。
導入で、いきなり視聴者を漫才に引き込み、テンションを上げるには、アドリブでうまくやるのが一番効果的です。導入から、いきなり視聴者のテンションを上げられるようなネタを作り出せても、当然、同じ相手に毎回それが通用するはずもありません(多分、1、2回しか通用しません)。
NON-STYLEやパンクブーブーなど、ネタを完璧に仕上げて来るコンビほど、この導入部分をないがしろにしがちです(すぐにネタに入りたがるので、「これは演技です」感が強調されてしまう。また、ネタ重視のコンビは、締めの「ありがとうございました」もおざなりにしがちな傾向にある。締めに「ありがとうございました」と言う必要はないけど、締めをおざなりにすると、全体がダレて締まらなくなる)。
計算尽くで、徐々に観客のテンションを上げていきたい気持ちは分かるのですが、アドリブ導入の場合よりもテンションを上げるのに時間が掛かり、結果的に観客のお笑い量に大きなロスが生じます。
まあ、実際は、無理にアドリブを交えなくとも、ネタさえ面白ければ正義なんですけどね……
それでも、数々のスター芸人達が、概ねアドリブ力に優れていることは事実です。
かつて、「トークが弱い」と言われたNON-STYLEですが、それは即ち「アドリブ力が低い」と言うことに他なりません。つまり、スター性0と言われたも同然です。
それでも、現在では、かつての「トーク力も付けます」という言葉通り、バラエティ番組にも違和感なくとけ込んでおり、素人目には、トーク力の低さなど感じさせない程の成長を見せています。(編集マジックかもしれませんが……テレビって本当に恐ろしいモノです)
そう、アドリブ力は天性の才能でしか得られない物かと言えば、そんなことはないのです。
アドリブ力なんて言っても、結局は単なる発想の瞬発力でしかなので、瞬発力なら、いくらでも鍛え様はあります。
究極的には、THE MANZAIの最終戦で、ネタを決めずに、その場で、その日のTHE MANZAIをいじくり倒せたら、完全なるアドリブ力のモンスターの誕生です。もう、即日、ゴールデンのMCを任せられます。
THE MANZAIの主催者も、こういう人材を見つけたいからこそ、漫才という形式で選別を行っているに違いありません。
これを踏まえて、今後のTHE MANZAIにおける傾向と対策を考えてみるに、やはり、スター性のあるキャラクターを作り出せるまでにネタ力を上げるか、不屈のアドリブ力を身につけるかのどちらかしかないでしょう。(当然、両方備えれば、無敵です)
僕的には、後者推奨ですが、アドリブだけで大爆笑を起こすなんて、笑いの神レベルなので、やはり、両者をバランス良く身につけるのが一番かと思います。
ただ、今までは、ネタ力に重点が置かれ過ぎていたので、もうちょっとアドリブに重点を置いても良いのではないか、と思い知らされた今回のTHE MANZAIでした。
…………
前作『ことイヴ 2010』を熟読していた方なら、「なぜ、あそこをツッコまない」と不思議に思っていたかもしれません。
ですが、いよいよツッコみますよ〜
白平が電話の後ろで今か今かと待ち構えていたかの如く、ツッコみますよ〜(意味不明)
多分、今回、番組最大の衝撃は、最後のパンクーブーブー優勝の瞬間ではなく、番組冒頭の審査員紹介のときだったと言っても過言ではありません。
そう……審査員にさまぁ〜ず大竹が参加していたのです!
その瞬間、もう完全に「うぉい!」と心の中で思いっきりツッコんでました。
まさかのまさかです。
予想を裏切るなんてモンじゃないです。
もう、完全に狙ってるとしか思えないチョイスです。
去年、あれほどのことをしておきながら、よくもまあ出てこれたものだなあ?
ああん?!
――って感じです。
(そもそも、去年の審査にイチャモンを付けていたのは、僕とごく少数のネット住民だけだったという噂もある)
だが、それは、まあいい。
こっちも、貴様の審査眼自体は認めてるからな。
さあ、この1年間で、貴様が一体どれだけの主体性を身につけたのかを見せてもらおうかッ!
→審査が採点方式ではないので、ほぼ出番無し。
うぉい!
それじゃあ、主体性の成長を確認できないだろうがあ!
でも、最終戦は負けたナイツに投票……
でも、M−1組にしか投票してないのは、さまぁ〜ず大竹のみ……
判断が難しい……
でも、最終戦の判定を見る限りでは、それなりの主体性を身につけた様に感じました。(ここで千鳥に入れていたらアウト。そんなに千鳥が悪かったわけではないが、さまぁ〜ず大竹に限ってはアウトとなる)
今回のTHE MANZAI最後のツッコミどころは、まさに、この審査方式です。
採点方式ではないので、審査員の審査基準がいまいちわかりにくく、なぜそういう結果になったのか、というところが完全に不明になっています。
即ち、完全秘密主義です。(投票結果発表してますけどもね)
なぜ、ウーマンラッシュアワーは負けたのか?
なぜ、パンクブーブーが優勝なのか?
全て不明です。
この辺りもTHE MANZAIのシステム的な未完成部と言えるでしょう。
そういえば、審査員にアノ方がいないのは当然のこととして、それに便乗(?)してか、もう一人いないことに気づいた人も多いと思います。
そう、松本人志です。
確実に、高須光聖は松本人志の代打です。
今回、審査員の審査基準がいまいち分からなかった中で、各審査員が誰に投票したのかを見てみると、意外な傾向があったことが発見できます。
例えば、高須光聖と木村祐一は、全て同じコンビに投票していました。
お笑いの好みが似ているのでしょう。
審査員が9人もいるんだから、こんな事もあるでしょう。
しかし、一番興味深かったのは、秋元康とテリー伊藤が全て同じコンビに投票していたという事です。
しかも、パンクブーブーへの投票以外は、全て負けていました。(故に、この二人が最終戦でパンクブーブーに投票したのは、ある意味、必然)
非常に興味深い結果です。
審査に関しての分析はしづらいですが、審査員に関して分析してみるのも一興です。
何事にも楽しみ様はあるものです。
まだ、初年度ということもあり、少しドタバタしがちなところもありましたが、まだまだ始まったばかり。
THE MANZAIの真価が問われるのは、これからです。
ですが、まだ今年度のTHE MANZAIは終わってはいません。
「優勝者がちゃんとレギュラー番組をこなすまで」がTHE MANZAIです。
今年のパンクブーブーの活躍は、THE MANZAIの今後を占う上で重要な意味を持ってくるでしょう。
今年のパンクブーブーには要注目です。
まあ、M−1もブレイクするまでに4年以上の時を掛けているので、THE MANZAIにも、そのくらいの猶予は必要かもしれません。
そんなわけで、色々あったTHE MANZAIですが、やっぱり次回のTHE MANZAIにも期待しつつ、とりあえず、本年もよろしくお願い申し上げます。
2012/1/XX
(; ̄□ ̄)ノ<講評)
――というわけで、長かったです……
まさか前作を超える大作になるとは思ってもいませんでした。
年内中に書き上げる予定が、予想外に長引いてしまい、結局、気付いたときには年が明けていました。
年内中に書き上げようという思いは、題名からも、ありありと伺えると思います。
当初は、原稿用紙10〜20枚くらいにまとめるつもりだったのですが、まさかのこんな長文に……
まあ、出場コンビがM−1の倍の人数なんだから、M−1ペースで書いていれば、当然の体たらくです。
その甲斐も合ったのかどうか、真理(?)に辿り着き、初年度にしてTHE MANZAIの傾向も程良く分析できたので、次回からは7割カットの内容で雑文れる(読み方不明)かと思います。
根気よく、ここまで読んで下さった方は、本当にありがとお疲れ様でした。
それはそれとして、THE MANZAIが終わってから、すでにひと月以上経っていますが、ここまでこの文書のアップが遅れたのは、単に長文化してしまっただけでなく(年末にはすでに完成していました)、取りも直さず、月記文書がmaglog病に冒され、アクセス不能になってしまったからです。
そんなわけで、こちらに退避してきた訳ですが、すぐに退避すればよいものを、ちんたらここまで引っ張ってしまいました。(いや、maglog激重だから……ってゆーか、maglogって20000字制限があるんだね……)
それにしても、またmaglogって……いや、新しくアカウント取らなくても作れちゃったから……
果たして、来年までこのスペースは持つのだろうか?!(おいおい)
それでは、また来年お会い致しましょう。(このスペースが無事なら)(おいおい)
ドールマン「おいおい、もう完全に普通にブログやる気ねーな」
最初から読む
戻る
|